about   upcoming   past   publications   artists 



MA2Gallery KITAKAMAKURA PROJECT

一年で一番寒い時期になりました。みなさま いかがおすごしでしょうか。

昨年は、みなさまの暖かいご支援のもと20年近く活動してきた恵比寿のスペースを閉じ、次のプロジェクトの準備を始めたMA2Galleryにとって新たな年でした。

新 MA2Galleryは、古い歴史や豊かな自然、そして文化の気配が色濃く残る 北鎌倉という場所で、建築家、堀部安嗣氏の力をおかりして 2026年に新たなかたちのギャラリーをオープンいたします。

心残りは、取り壊されるもともとこの地に建っている建築です。すりガラスや凝った鎧戸など、古くも昭和の良き時代が味わえる建築。この空間でしかみられないアートを是非皆様にもご覧いただきたく、取り壊し前の建物で展示をいたします。
袴田京太朗の彫刻、若狭真司の音響、松原健の映像が、北鎌倉の古家の中で絡まり溶け合う。そんな一度限りの展示です。


北鎌倉のこの土地は、そもそも隣に本家が旧日本家屋で建っており、それは今も窓から眺められる立派な隣家です。高尾駅北口駅舎を設計したと言われる売主さんの祖父である建築家曽田甚三氏の自邸でありました。そして彼はのちに自邸の敷地を二分割し、そこへ新たに一軒家を建てました。

昭和初期の建築家もおそらく60年代初めには新建材であったコンクリートブロックを外壁に使い玄関にはテントを使うなど新しい建築に挑んでいます。彼の家族への愛情が込められ、庭の2本の大木はお孫さんであった売主さんの誕生を祝って植えられたそうで、曽田氏と住まわれた家族との思い出がいっぱいの古家です。

1月の寒い中の週末6日間限りですが、新たなギャラリー建設前の場所でおこなわれる3人展をぜひご覧いただければと心よりお待ち申し上げています。





ユウレイはここで歌う
袴田京太朗・若狭真司・松原健

全6日間限りの展覧会です。

2025年 1月
17日(金) 18日(土) 19日(日)
24日(金) 25日(土) 26日(日)

12:30-16:30

神奈川県鎌倉市山ノ内
*道順は下記mapの通りお越しくださいませ。
不安になるほど細い道ですが、鎌倉らしい趣があります。川沿いの奥の黒い鉄の扉が入り口です。
徒歩5分




Google map
*google内の番地は実際とは異なります。
写真付きの道がインスタグラムの方ございます。あわせてご確認いただけますと幸いです。




取り壊し直前の旧家ですので、暖房はございません。暖かくしてお越しください。
また、屋内は土足禁止にしております。
スリッパはご用意していますが、気になる方は携帯用スリッパをご持参お願い致します。



袴田京太朗
Kyotaro Hakamata


 袴田京太朗は1963年静岡県生まれ。87年武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業後、94年文化庁芸術家在外研修員として渡米し、ペンシルベニア州フィラデルフィアに滞在。96年五島記念文化賞美術新人賞受賞による海外研修として中国、チベット、ネパールなどに滞在。初期はベニヤ板やメッキ鋼板など、工業製品による空洞をもった彫刻作品を発表し、様々に素材を変えながら一貫して彫刻の本質を追究している。近年は「複製」をテーマに、既製品の一部にカラフルなアクリル板を重ね合わせた人型のシリーズを制作。彫刻の表面とその内部、本物と偽物の関係性を問う。

artist: Kyotaro Hakamata
https://hakamatakyotaro.com


若狭真司
Shinji Wakasa


 若狭真司は1984年神奈川県生まれ。作曲家/アーティスト。CM・映画音楽、ファッションショーやアートエキシビションへの作品提供や制作を行う。自身のアーティストワークにおいては静けさと抑制を意識しながら、響き/テクスチュアに根差した音と音楽の強度を信条とし、これまでに Rottenman Editions Label(Spain),Archives(Spain),Inner Ocean Record(Canada),Fluid Audio label(UK)等多数の海外レーベルから作品をリリースする。近年はテーマである死、境界と色、音楽の物質性に対して、立体音響を用いた場のアプローチを試みており、M.A.G.M.A Gallery、銀座Sony Park mini、The White等でのサウンドインスタレーションを展開している。

www.shinjiwakasa.com

松原健
Ken Matsubara


 松原健は1949年東京生まれ。「記憶」をテーマに、オブジェクトや反復する映像などを用いて作品を制作。個人的な気配を感じさせるいっぽう、撮影者不明の写真などを組み合わせて匿名性を付与し、作品を通して誰もが共鳴しうる記憶を喚起させる。偶然発見した古いスナップショットとその撮影地を実際に訪れた映像を対比させ、過去と現在の交差を試みた、「REPETITION - BOOK」シリーズ(2014)、小鳥を買いそれを放すことで功徳を積むという、東南アジアの仏教寺院での習慣に潜む人間の生き物への慈しみや、赦すという仏教の概念をテーマにした「放鳥」(2016)など。近年は東洋的な無常の概念、日本の「もののあはれに」に関心を持つ。近年の個展に、”The moon is beautiful” Kunst-Station Sankt Peter Köln, Cologne, 2024. “Utsuroi - A river runs through it” Galerie Eric Mouchet, Brussels, 2024. その他、国際的な映像作品フェスティバルへの参加など。

artist:Ken Matsubara
www.kenmatsubara.com





-
2025年もCURATION⇄FAIR(キュレーションフェア)に参加いたします。今回も2部制です。

kudan house

・展覧会
2025年2月1日(土)〜2月16日(日)
VIP:1月31日(金)

・アートフェア
2025年2月22日(土)〜2月24日(月・祝)
VIP:2月21日(金)

https://curation-fair.com